
なぜ株を始めたのか。今でも自分ではよく分からない。
2020年12月のある日、有給を取ってベッドでゴロゴロしていた。特に予定もなく暇だった。そこで突然「株を始めよう」と思った。
以前、友人から株はいいよと聞いていたので、楽天証券の口座だけは作ってあった。ただ、注文の出し方すらよく分かっていない。株の本を読んだわけでもない。
とりあえず名前を知っていたバルミューダを買った。バルミューダ製品をいくつか持っていただけで、業績を調べたりしたわけではなかった。
買って数秒後、画面に「特」と出て株価が動かなくなった。なんとなく株価が上がっていることは分かったが、何の表示なのかは分からない。売ろうとしても売れず、とりあえず成行で売り注文を出した。
しばらく待つと売れていた。手数料を引いても6万円以上の利益が出ていた。
当時の手取りは、残業をかなりしても30万円に届かないくらい。それがベッドでゴロゴロしながら株を買っただけで6万円増えた。
そんなことあるの?
うれしかったけど、それ以上に意味が分からなかった。普段働いてもらっているお金と同じものには思えなかった。
株ってこんなに儲かるのか。
今なら、たまたま買った株が上がっただけだと分かる。でも当時は初めての取引だ。何も分からないまま6万円も儲かったら、またやってみたくなる。
最初に負けていたら、そのままやめていたかもしれない。よりによって最初にうまくいってしまった。
第2話「株の利益は、本当に使えるのか」へ続く。
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