今夜の要点
ニデックは財務報告をめぐる確認を受けて社長交代を発表し、延期していた決算を9月30日に開示します。神戸物産のCB・自社株買いと、太陽誘電・TDKの業務提携も確認します。
引け後に出た気になる株
ニデック(6594)
岸田光哉社長CEOが9月29日付で辞任し、戒田理夫氏が社長CEO兼CTOに就きました。会社は決算訂正の過程で、岸田氏に財務報告上「必ずしも適切とは言いかねる言動」が確認されたと説明しています。
通常の世代交代ではなく、過年度決算の訂正とガバナンス再建の途中でのトップ交代です。延期していた2026年3月期第3四半期と通期の決算短信は、9月30日に開示する予定です。
9月30日の決算で、訂正額と対象期間、財務への影響を確認します。新体制の責任分担と再発防止策が、決算訂正の内容にどこまで対応しているかも重要です。
神戸物産(3038)
2033年満期の600億円のユーロ円建CBを発行し、最大1,600万株・400億円の自社株買いを同時に実施します。上限株数は自己株式を除く発行済み株式の約7.21%です。
調達額のうち約300億円は機内食関連15社の買収資金、約300億円は自社株買いに充てます。CBはゼロクーポンですが、将来の希薄化は条件決定後の転換価額と実際の株式交付に左右されます。
9月30日8時45分のToSTNeT-3では、9月29日終値2,969円で1,347万2,500株、約400億円を買い付ける予定です。取得結果と確定する転換価額を分けて確認します。
太陽誘電(6976)
TDKと業務提携の基本合意書を締結しました。AIデータセンターやフィジカルAI向けの積層セラミックコンデンサ、インダクタの共同開発を軸に、製造・調達でも連携を検討します。
電子部品大手2社が、製品開発だけでなく供給体制まで協議する枠組みです。将来の資本提携も検討対象ですが、2027年3月期の業績影響は現時点で軽微としています。
共同開発する製品、両社の役割分担、量産や供給の時期が次の焦点です。資本提携の有無や、経済産業省への共同供給確保計画の申請が具体化するかも確認します。