今夜の要点
コナミグループが営業利益計画を500億円上積みし、年間配当予想も75円引き上げました。武田薬品とJTも通期計画を修正していますが、利益を押し上げた要因と配当の変更有無はそれぞれ異なります。
引け後に出た気になる株
コナミグループ(9766)
2027年3月期の営業利益予想を1,430億円から1,930億円へ引き上げました。年間配当予想も224円から299円へ増額し、増額分の75円は期末配当に反映します。
「eFootball」などの主力タイトルが伸び、デジタルエンタテインメント事業の利益計画が引き上げられました。ゲーム事業の収益拡大を、配当の増額にもつなげる発表です。
上期実績を新計画から差し引くと、下期に必要な営業利益は約817億円です。主力タイトルの運営による収益と下期の新作販売で、この水準を確保できるかが焦点になります。
武田薬品工業(4502)
2027年3月期の営業利益予想を4,200億円から4,530億円へ、親会社株主に帰属する純利益予想を1,660億円から2,090億円へ引き上げました。年間配当予想204円は据え置きです。
売上見通しの上積みには為替の押し上げが、純利益の修正には税負担の減少も含まれます。純利益の増額だけを、新薬販売による継続的な利益成長と同一視しないことが大切です。
新製品の発売に向けた投資を進めながら、下期に利益を確保できるかを見ます。2027年1月28日に予定される次の決算では、主力製品の売上と新製品向け投資負担の両面から進捗を確かめます。
日本たばこ産業(2914)
2026年12月期の営業利益予想を330億円上積みし、1兆410億円へ修正しました。年間配当予想272円は変更していません。
たばこの価格改定などによる利益の伸びが、通期計画の引き上げにつながりました。加熱式たばこへの投資やコスト増を抱える中でも、本業の利益を積み増す見通しです。
価格改定の効果が販売数量の減少をどこまで補えるか、加熱式たばこの伸びと投資負担を併せて見ます。次の本決算は2027年2月10日予定で、今年の着地だけでなく来期の利益・配当方針が確認点です。