最初の疑問から整理しよう

米国の半導体株が戻ったなら、今日は晴れでいいの?

晴れ間は期待できますが、米国株全体は小幅安でした。寄り付き後まで見ましょう。

連休分の材料を一度に織り込む朝だ。高く始まった後の突風にも注意だぞ。
30秒まとめ
くもり時々晴れ。半導体の買い戻しが支えですが、全面高を決めつけない予報です。
米半導体株が反発し、CME日経平均先物は大証比1,090円高の65,150円でした。
米10年債利回りと原油が上昇。朝高後の利益確定売りと業種ごとの明暗に注意します。
数字はここだけ
米国株全体は小幅安、半導体には買い戻し
7月20日の米国市場は、ダウ平均が51,839.26ドルで0.59%安、S&P500が7,443.28ポイントで0.19%安、ナスダック総合が25,508.07ポイントで0.05%安でした。指数全体は弱めでしたが、先週大きく売られた半導体には買い戻しが入りました。
Sandiskは2.7%高、AMDは1.6%高、NVIDIAも0.2%高でした。日本の半導体株にとっては晴れ間となる材料です。一方、幅広い銘柄が上がった相場ではないため、日本株全体の上昇を保証するものではありません。
CME日経平均先物は65,150円で終了し、大阪取引所の前営業日終値より1,090円高でした。7月17日の現物終値64,141.12円を上回る水準で、寄り付きは買い戻しが先行しやすい状況です。
新しい夜間PTSはなし。最新値の日時と出来高を確認
7月20日は祝日だったため、国内株の夜間PTSに新しい取引はありません。最新のキオクシアホールディングス(285A)のPTSは7月18日3時09分の57,500円で、7月17日の東証終値52,110円を10.34%上回っています。
PTS出来高は48万8,400株です。7月17日の東証出来高4,150万2,000株に対して約1.2%で、夜間としては動きが見える一方、現物市場よりかなり薄い取引です。57,500円を今日の始値予想として扱わず、9時以降の出来高と値段を改めて確認します。
原油高と米金利上昇は、相場の雲
米10年債利回りは前週末の4.55%から4.59%へ上昇しました。金利が上がると、将来の成長期待で買われるハイテク株の評価には逆風になりやすく、半導体の反発が続くかを慎重に見る必要があります。
Brent原油は1.3%高の1バレル89.22ドルでした。原油高はINPEXなど資源開発株には追い風になりやすい一方、航空・陸運・化学・小売などには燃料費や物流費の負担です。ドル円は朝時点で1ドル162円台半ばと円安水準ですが、円安と原油高が重なると輸入コストも膨らみます。
今日の三つの空模様
予報は『くもり時々晴れ』です。反発の可能性を見つつ、朝の高値だけで安心しないために三つの流れを用意します。
半導体に晴れ間
米半導体株の反発と先物高を受け、キオクシアや製造装置株に買い戻し。9時30分以降も出来高を伴って高値を保てるかを見ます。
朝高後に突風
高く始まったところで戻り待ちの売りが出る『寄り天』です。米金利と原油高が重しになれば、指数は上げ幅を縮める可能性があります。
業種で天気が分かれる
半導体・資源株が強く、燃料費の影響を受ける業種や金利に敏感なJ-REITが伸び悩むなど、指数より銘柄選びが重要になります。
608Aが上場。1口1,507円でも成行注文は慎重に
今日は『上場インデックスファンド東証REIT高利回り30』(608A)が新規上場します。売買単位は1口、上場日の基準値段は1,507円です。高利回りのJ-REIT30銘柄へ少額で分散できるETFですが、上場初日は売買が薄く、基準価額と市場価格がずれる場合があります。
価格が上がったかだけでなく、売買高、買値と売値の差、基準価額とのずれを確認します。金利が上がる朝でもあるため、『高利回りだから安全』とは考えず、指値注文も選択肢に入れたい場面です。

今日の予報は『くもり時々晴れ』です。半導体の買い戻しで晴れ間は期待できますが、米金利と原油高が雲になります。寄り付きの上昇率より、9時30分以降の出来高と上値の保ち方を確認しましょう。
出典・確認先
- AP:7月20日の米国株終値
- Reuters:7月20日の世界市場と半導体株
- 株探:米国株終値とCME日経平均先物
- Yahoo!ファイナンス:キオクシア株価・夜間PTS
- Reuters:7月17日の日本株
- JPX:608Aの上場初日基準値段
- ドル円参考値
指数・株価は対象日の終値。業績数値は各社開示資料に基づきます。翌営業日の予報は記事日時点で分かっていた材料による条件付きの見通しです。市場の声は対象日前後の公開投稿を論点別に要約したもので、特定銘柄の売買を勧めるものではありません。