今夜の要点
ANYCOLORが70億円を上限に自社株買いを発表しました。ステムリムの治験結果と、シェアリングテクノロジーの非公開化に向けた動きも確認します。
引け後に出た気になる株
ANYCOLOR(5032)
70億円・280万株を上限とする自社株買いを発表しました。株数の上限は、自己株式を除く発行済み株式の4.67%です。
同時発表の5〜7月期営業利益は63.9億円で、前年同期比8.8%減でした。ただし会社が見込んでいた56.9億円を上回っており、減益という見出しだけでは捉えにくい決算です。
自社株買いは9月10日から2027年4月30日まで、市場で行う予定です。8〜10月期は営業利益56億円を見込んでおり、グッズなどの販売が計画どおり伸びるかが次の焦点になります。
ステムリム(4599)
レダセムチドの急性期脳梗塞を対象とした後期第2相試験で、主要評価項目を達成しませんでした。投与90日後の評価で、プラセボ群に対する統計学的に有意な改善を示せなかったとしています。
脳梗塞向けの開発見通しを見直す必要がある結果です。一方、別の栄養障害型表皮水疱症の追加第2相試験では、主要評価項目の潰瘍閉鎖を4例中3例で達成しており、対象疾患ごとに結果が分かれています。
導出先の塩野義製薬が詳細を解析し、脳梗塞向けの今後の開発方針を決める予定です。現段階で開発中止まで決まったわけではなく、次の方針公表を確認します。
シェアリングテクノロジー(3989)
非公開化を検討していることを認め、本日の取締役会でTOBへの賛同と応募推奨を決議したと発表しました。詳細は準備が整い次第、公表するとしています。
非公開化の観測だけでなく、会社がTOBへの対応を決めたことを確認できます。ただし、今回の短い開示には買付価格や期間は載っていません。
続報で正式な買付価格と期間を確認し、発表当日の終値との価格差を見ます。報道にある条件と、会社が正式に公表した条件は分けて扱います。