今夜の要点
カバーが上期営業利益予想を19億3,000万円から35億円へ引き上げました。売上高を変えずに利益が増える理由と、清水建設のCB発行・自社株買い、生化学工業の減配を確認します。
引け後に出た気になる株
カバー(5253)
2027年3月期の上期営業利益予想を19億3,000万円から35億円へ、81.3%引き上げました。上期売上高予想の222億7,000万円と、通期業績予想は据え置いています。
7月にサービスを始めた共同運営ゲーム「hololive Dreams」が想定を上回り、ライセンス・タイアップ領域が好調です。一方、物販では在庫不足や商品投入時期の影響があり、売上構成の変化で費用が当初計画を下回るため、今回の増益は売上全体の上振れとは分けて読む必要があります。
会社は上期の上振れ要因が下期も続くかを精査中です。次の中間決算では、ゲーム関連収益の持続性と物販の投入時期、通期予想への反映を確認します。
清水建設(1803)
満期の異なる2本の転換社債型新株予約権付社債(CB)を、合計1,000億円発行すると発表しました。同時に自社株買いの金額上限を100億円から200億円へ拡大します。
調達資金は約900億円をM&A、約100億円を自社株買いに充てる予定です。買い戻しにはCB投資家のヘッジ売りによる短期的な需給への影響を和らげる狙いがあり、単独の株主還元策ではなく、将来の株式転換も含む資金調達と一体の材料です。
転換価額などの条件は9月25日午前8時までに決まる予定で、まず潜在株式数と転換条件を確認します。同日8時45分には1株2,350.5円で約100億円の立会外買付けを予定しており、実際の取得結果が次の焦点です。CBの払込日は10月13日、転換請求の開始日は10月27日で、発行直後から無条件に転換できるわけではありません。
生化学工業(4548)
2027年3月期の営業損益予想を20億5,000万円の黒字から同額の赤字へ下方修正しました。年間配当予想も30円から20円へ減額し、中間・期末はそれぞれ10円になります。
ロイヤルティー収入が大幅に減る見込みとなり、営業黒字への回復を見込んでいた計画が崩れました。配当目当ての保有者にとっても、9月中間配当の前提が変わる発表です。
次の中間決算や追加説明で、どのロイヤルティー収入が減るのか、契約条件や販売動向に変化があったのかを確認します。今回の発表には減収の詳しい内訳がなく、回復時期はまだ判断できません。