最初の疑問から整理しよう

日経平均が下がったなら、日本株は弱かったってこと?

今日はそう言い切れません。TOPIXと値上がり銘柄数は上向きでした。
30秒まとめ
66,115.60円、0.18%安。朝の高値から終値まで1,476.60円下落しました。
4,033.13ポイント、0.45%高。市場全体は小幅に上向きでした。
日経平均・TOPIX・値上がり銘柄数をセットで見ると、少数の大型株と市場全体を分けられます。
数字はここだけ
二つの指数は同じ日本株でも、計算方法が違う
日経平均は225銘柄の株価をもとに計算するため、1株の値段が高い『値がさ株』の影響が大きくなります。TOPIXは東証プライムを中心とする幅広い銘柄を、流通する株式の時価総額で反映します。
そのため、一部の値がさ株が下がると日経平均はマイナスでも、銀行・素材・商社など幅広い銘柄が上がればTOPIXはプラスになることがあります。今日はまさにその形でした。
ファーストリテイリングなどが日経平均を押し下げた
日経平均を最も押し下げたのはファーストリテイリングで、押し下げ寄与は約181.82円でした。リクルート、東京エレクトロン、ソフトバンクグループも下押し要因です。
一方、キオクシアは日経平均を約75.32円、イビデンは約55.98円押し上げました。半導体が全面安だったのではなく、メモリー・電子部品には買いが残り、製造装置など一部には売りが出ました。同じテーマの中でも差があります。
値上がり銘柄の方が多い日は、指数の小幅安だけで弱気にならない
東証プライムの値上がり837銘柄に対し、値下がりは670銘柄でした。業種も33業種中18業種が上昇しています。つまり、投資家が日本株全体から逃げた日ではありません。
ただし、売買代金が10兆円を超える中で日経平均が朝高を保てなかった点は、上値で売りたい投資家が多いことを示します。『市場全体は底堅い』『高値では売りが出る』の二つが同時に起きました。
三つの数字を同じ順番で見る
初心者ほど、日経平均だけで一日を決めつけないことが大切です。まず日経平均で値がさ株の動きを、次にTOPIXで広い市場を、最後に値上がり・値下がり銘柄数で上昇の広がりを確認します。
日経平均とTOPIXがともに上昇し、値上がり銘柄も多ければ広い晴れです。日経平均だけ上昇し、TOPIXや値上がり銘柄数が弱ければ、一部の大型株だけが明るい可能性があります。今日のように日経平均だけ下がる日は、逆のねじれです。
日経平均
値がさ株や半導体大型株が指数へ与える影響を確認します。
TOPIX
日本株全体の広がりや、銀行・素材・内需株を含む動きを確認します。
値上がり銘柄数
上昇が一部の銘柄だけか、市場全体へ広がっているかを確認します。
明日はねじれが解消するかを確認
米大型テック決算を受けて半導体株が再び上昇すれば、日経平均とTOPIXがそろって上を向く可能性があります。一方、値がさ半導体だけが売られ、銀行・素材が底堅ければ、今日と同じねじれが続きます。
指数がそろって下落し、値下がり銘柄数も増える場合は、市場全体へ売りが広がったサインです。数字の組み合わせが変わった時に、天気も変えます。

日経平均の0.18%安だけでは、7月22日の日本株を説明できません。TOPIXは0.45%高、値上がり銘柄数も優勢でした。今日は『値がさ株には雲、市場全体には晴れ間』。三つの数字をセットで見ると、指数に振り回されにくくなります。

この記事の次に確認
- 日経平均とTOPIXが同じ方向へ動くか
- 値上がり・値下がり銘柄数
- ファーストリテイリングと値がさ半導体株の寄与
- 銀行・非鉄・商社への資金循環
出典・確認先
指数・株価は対象日の終値。業績数値は各社開示資料に基づきます。翌営業日の予報は記事日時点で分かっていた材料による条件付きの見通しです。市場の声は対象日前後の公開投稿を論点別に要約したもので、特定銘柄の売買を勧めるものではありません。