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営業利益が42%も増えたなら、明日は大きく上がるの?

決算は強いですが、株価は期待との差で動きます。PTSは500株だけなので、明日の東証出来高まで確認しましょう。
30秒まとめ
第1四半期の売上高は1,143億円、営業利益は490億円。前年同期比で27.1%増収、42.2%増益です。
4月時点の会社予想に対し、売上高は約82億円、営業利益は約70億円上回りました。
17時22分に70,440円、東証終値比1.48%高。ただし出来高は500株で、東証の約0.03%です。
数字はここだけ
売上より利益が伸びた。営業利益率は42.9%
ディスコが7月23日16時に発表した2027年3月期第1四半期決算は、売上高1,143億800万円、営業利益490億3,300万円、経常利益484億4,100万円、親会社株主に帰属する純利益342億2,100万円でした。前年同期比では売上高27.1%増、営業利益42.2%増、純利益44.0%増です。
営業利益率は42.9%で、前年同期の38.4%から4.5ポイント上がりました。売上の増加だけでなく、利益を残しやすい製品構成になったことが大きな特徴です。
会社は、AIデータセンターへの投資継続により、先端ロジック半導体やHBM向けの需要が高水準だったと説明しています。高付加価値の精密加工装置と精密加工ツールが伸び、為替も利益を押し上げました。
4月の会社予想を上回った。ただし株価は『予想超え』だけでは決まらない
4月22日時点の第1四半期会社予想は、売上高1,061億円、営業利益420億円、経常利益423億円、純利益295億円でした。実績は予想に対し、売上高で約82億円、営業利益で約70億円、経常利益で約61億円、純利益で約47億円上回りました。
率にすると、売上高は会社予想を7.7%、営業利益は16.7%上回ります。出荷額も予想1,320億円に対し、実績は1,359億600万円で約3.0%上回りました。売上だけでなく、利益の上振れが大きい決算です。
ただし株価は、会社予想との比較だけでなく、市場が事前にどこまで強い数字を期待していたかでも動きます。ディスコの7月23日終値は69,410円で、日中に72,080円まで上昇していました。決算前に期待が入っていたため、良い決算でも翌日に利益確定売りが出る可能性があります。
上期予想から逆算すると、第2四半期も増収増益を見込む
ディスコは需要の変動が大きいことを理由に、通期ではなく一四半期先まで業績予想を開示しています。今回示した上期累計予想は、売上高2,428億円、営業利益1,049億円、純利益738億円です。前年同期比ではそれぞれ24.8%増、33.0%増、32.0%増となります。
上期予想から第1四半期実績を差し引くと、第2四半期単独は売上高約1,285億円、営業利益約559億円、純利益約396億円です。第1四半期と比べると売上高は約12.4%、営業利益は約13.9%増える計算になります。
上期の出荷額予想は2,769億円です。第1四半期実績1,359億600万円を差し引くと、第2四半期は約1,410億円となり、第1四半期より約3.7%増える見通しです。大幅な加速ではありませんが、高い水準を維持する前提です。
上期配当は171円。第2四半期の為替前提は1ドル159円
会社は上期配当予想を1株171円と新たに示しました。前年上期の配当は1株98円だったため、予想どおりなら73円の増配です。ただし期末配当は今回未定で、年間配当はまだ確定していません。
第2四半期の為替前提は1ドル159円です。円安が続けば円換算の売上や利益に追い風となる一方、円高へ振れれば上振れ余地は小さくなります。今回の利益率上昇には需要と製品構成に加え、為替の影響もあるため、すべてを数量増とみなさないことが大切です。
在庫は前期末から増えています。製品在庫は390億円から478億円、原材料は592億円から636億円へ増加しました。強い出荷へ備えた在庫であれば成長材料ですが、需要が鈍化した場合は調整負担になります。
PTSは70,440円。ただし出来高500株は東証の約0.03%
7月23日の東証終値は69,410円で、前日比820円、1.20%高でした。決算発表後の夜間PTSは17時22分に70,440円を付け、東証終値より1,030円、1.48%高となっています。
一方、PTS出来高は500株です。同日の東証出来高186万9,000株の約0.03%にすぎません。価格はプラス反応ですが、東証と同じ厚さの注文で決まった価格ではありません。夜間PTSだけを明日の始値予想として扱うのは危険です。
明日は、寄り付き価格よりも出来高を伴って69,410円を維持できるか、日中高値72,080円を取り戻せるかを確認します。70,440円近辺で始まっても、売買が増えた後に押し戻されるなら、期待先行の反動と考えます。
強い反応
出来高を伴って70,440円を上回り、7月23日高値72,080円を試す。
中立の反応
69,410円前後を維持し、決算を消化しながら方向を探る。
注意する反応
好決算でも売りが増え、前日終値を割り込む。期待先取りの反動を確認します。
強い決算でも、需要・為替・高い期待の三つを分けて見る
第一はAI・HBM投資の持続性です。現在の需要は強くても、半導体メーカーの設備投資延期や在庫調整が起きれば、出荷額は変動します。会社が一四半期先までしか予想しないのも、需要を長期で読む難しさがあるためです。
第二は為替です。円安は追い風ですが、円高へ戻れば利益率の上振れが縮小する可能性があります。第三は株価に織り込まれた期待です。前年同期比の増益率が高くても、市場の期待を下回れば株価は下がります。
決算の評価と翌日の株価方向は同じではありません。事業の強さは売上・利益・出荷・利益率で確認し、短期の株価は寄り付き後の出来高と高値維持で確認します。
公開投稿で目立った論点
7月23日17時台のYahoo!ファイナンス掲示板で、決算発表後の複数投稿を確認しました。個人名は出さず、重なっていた論点だけをまとめます。
増収増益・増配・出荷を評価
AI・HBM向け需要の強さ、利益率の上昇、上期配当171円、第2四半期の出荷見通しを前向きに受け止める投稿が複数ありました。
期待の高さと為替効果を確認
好決算でも市場の期待に届いたか、円安の追い風を除いても強いか、決算前に上昇した反動が出ないかを慎重に見る意見がありました。
500株では判断できない
PTSの上昇を評価する声がある一方、出来高500株では翌日の東証を予告できないという指摘が複数確認できました。

ディスコの第1四半期は、売上高27.1%増、営業利益42.2%増で、4月の会社予想も上回る強い内容でした。上期予想から逆算した第2四半期も増収増益を見込み、上期配当は171円です。ただし夜間PTS70,440円の出来高は500株だけです。明日はPTSの上昇率より、東証で出来高を伴って69,410円を守り、72,080円を取り戻せるかを確認します。

この記事の次に確認
- 寄り付き後の出来高と69,410円の維持
- 7月23日高値72,080円を取り戻せるか
- 第2四半期の出荷額約1,410億円の進み方
- 為替前提1ドル159円との差
- AI・HBM向け需要と在庫の増加
出典・確認先
- ディスコ:2026年度 第1四半期 決算短信
- ディスコ:業績予想との差異・第2四半期予想・配当予想
- ディスコ:2026年度 第1四半期 決算説明会資料
- Yahoo!ファイナンス:ディスコ株価・夜間PTS
- Yahoo!ファイナンス:ディスコ掲示板
指数・株価は対象日の終値。業績数値は各社開示資料に基づきます。翌営業日の予報は記事日時点で分かっていた材料による条件付きの見通しです。市場の声は対象日前後の公開投稿を論点別に要約したもので、特定銘柄の売買を勧めるものではありません。