最初の疑問から整理しよう

今朝の一番大きな晴れ間は、フェローテックの上方修正ですね。

夜間PTSは値幅上限だが、出来高は東証の約0.62%だ。訂正後の数字と寄り付き後まで確認しよう。
30秒まとめ
くもり時々晴れ。先物高と半導体の底堅さは追い風ですが、原油・米金利上昇が上値を抑える可能性があります。
フェローテック(6890)が利益予想を大幅上方修正。夜間PTSは8,940円、東証終値比20.16%高です。
16時はディスコ(6146)の第1四半期決算。日中はフェローテック、取引終了後はディスコを確認します。
数字はここだけ
結論は『くもり時々晴れ』。先物高だけでは全面高を決められない
7月23日朝の株天気は『くもり時々晴れ』です。午前4時29分時点のCME日経平均先物は66,535円で、大阪取引所の前日終値を465円、0.70%上回りました。米フィラデルフィア半導体指数も0.40%上昇しており、半導体株には晴れ間があります。
ただし米国株は、ナスダック総合が0.57%安、S&P500が0.14%安、ダウ平均が0.01%安でした。原油と米長期金利の上昇も続いています。朝に買いが先行しても、昨日のように高値からしぼむ可能性があるため、寄り付きの値段より、10時以降も高値を保てるかを見ます。
米国は半導体に晴れ間、指数全体には雲
米国時間7月22日は、フィラデルフィア半導体指数が0.40%高となり、3日続けて上昇しました。AIサーバー関連では、スーパー・マイクロ・コンピューターが大きく上昇し、半導体やデータセンター投資への需要が消えたわけではありません。
一方、Alphabetはクラウド売上が前年同期比82%増の248億ドルと強かったものの、2026年の設備投資計画を1,950億~2,050億ドルへ引き上げ、時間外取引では株価が下落しました。Teslaも売上は伸びましたが、利益が市場予想を下回り、フリーキャッシュフローは11億ドルのマイナスでした。AI投資が売上を伸ばす期待と、現金負担を重くする不安が同時に出ています。
日本株への追い風
クラウド・AIインフラ需要の拡大は、半導体製造装置、メモリー、電子部品の中長期需要を支えます。
日本株への注意
大型テックの投資額が増えても、利益や現金収支が伴わなければ、AI関連株の高い評価が見直されることがあります。
フェローテックPTSは値幅上限。ただし出来高の差を見る
フェローテック(6890)の夜間PTSは午前1時20分に8,940円で、東証終値7,440円を1,500円、20.16%上回りました。前日終値を基準にした通常の値幅上限と同じ価格です。PTS出来高は7,700株で、東証出来高123万2,800株の約0.62%でした。反応は強いものの、東証と同じ厚さで売買されたわけではありません。
ディスコ(6146)の夜間PTSは23時48分に68,750円で、東証終値68,590円を160円、0.23%上回りました。PTS出来高は2,000株で、東証出来高230万9,800株の約0.09%です。決算前の期待を示す参考値ではありますが、売買が非常に薄く、朝の始値を予告する数字ではありません。
キオクシアホールディングス(285A)の夜間PTSは午前4時54分に66,120円で、東証終値64,270円を1,850円、2.88%上回りました。PTS出来高は9万3,700株で、東証出来高5,046万3,800株の約0.19%です。上向きの反応は確認できますが、こちらも東証に比べれば薄く、寄り付き後の出来高と高値維持を優先します。
上場2日目を迎えるティアフォー(593A)は、23時58分のPTSが1,045円、東証終値比2.96%高でした。PTS出来高は25万2,400株で、上場初日の東証出来高1,955万8,000株の約1.29%です。ほかの2銘柄より売買の割合は大きいものの、公開価格1,085円は下回っており、短期の売り買いがぶつかりやすい点に注意します。
今日の主役はフェローテック。訂正後でも利益予想は大幅増
フェローテックは7月22日18時30分、2026年12月期の通期連結業績予想を上方修正しました。その後に訂正開示が出たため、後から公表された正式値を使います。対象は2026年4月から12月までの9か月です。
訂正後の予想は、売上高3,800億円、営業利益600億円、経常利益550億円、純利益330億円です。従来予想に対し、売上高は8.6%、営業利益は57.9%、経常利益は52.8%、純利益は43.5%の引き上げです。生成AI向けの半導体製造装置部材と、AIデータセンターの光トランシーバー向けサーモモジュールの需要増、高採算品の売上増が理由です。
今日見るのは、8,940円で売買が成立するか、買い注文がどれほど残るか、成立後も高値を保てるかです。PTSが値幅上限でも、出来高は東証の約0.62%にすぎません。朝の気配だけで一日の強さを決めず、寄り付き時刻と出来高をセットで確認します。
強気材料
営業利益57.9%上方修正、生成AI向け需要、高採算品の増加、夜間PTSの強い反応。
弱気材料
重要数値の訂正、PTSの薄い出来高、信用買い残、材料直後の短期的な過熱。
今日の順番
買い気配 → 売買成立時刻 → 出来高 → 8,940円の維持、の順で確認します。
ディスコの16時決算は、今日二つ目の重要材料
ディスコは本日16時、2026年度第1四半期決算を発表する予定です。会社が7月6日に公表した速報では、4~6月の個別売上高は950億円、個別出荷額は1,165億円でした。正式決算では連結売上高・営業利益だけでなく、出荷の強さが続いているかを確認します。
フェローテックは日中の個別株材料、ディスコは取引終了後の半導体全体の材料です。ディスコの結果への本格反応は夜間PTSと7月24日になります。良い数字でも期待を先取りしていれば利益確定売りが出るため、価格だけでなく出来高を見ます。
円安は輸出株の晴れ、原油高は内需株の雨雲になりやすい
7時18分ごろのドル円は1ドル163円10銭前後です。円安は海外売上の多い輸出企業の円換算利益を支えやすい一方、輸入原料・燃料・食品の負担を増やします。円安だけを見て日本株全体の追い風とは判断できません。
午前4時29分時点の米10年国債利回りは4.663%、WTI原油先物は1バレル87.10ドルで、前日比3.27%高でした。金利上昇は銀行に追い風となる場合がありますが、成長株やJ-REITには重荷です。原油高は資源株に追い風でも、空運、陸運、化学、小売にはコスト増になります。今日は半導体だけでなく、銀行・資源株へ資金が回るかも確認します。
今日の三つのシナリオ
最も自然なのは、半導体が買われて始まる一方、原油・金利高と決算前の持ち高調整で上値が重くなる『くもり時々晴れ』です。昨日は日経平均が朝高後に失速したため、同じ流れを警戒します。
晴れが広がる
半導体株が出来高を伴って高値を保ち、日経平均とTOPIX、値上がり銘柄数がそろって上昇する。
くもり時々晴れ
値がさ半導体は上下しても、銀行・資源・素材へ資金が循環し、TOPIXが底堅く推移する。
雨へ変わる
Alphabet・Teslaの投資負担がAI関連株へ広がり、原油・金利高も重なって、日経平均とTOPIXがそろって下落する。

7月23日朝の株天気は『くもり時々晴れ』です。今日の目玉は、訂正後でも利益予想を大幅に引き上げたフェローテック。夜間PTSは値幅上限の8,940円ですが、出来高は東証の約0.62%です。日中は売買成立の時刻と高値維持、取引終了後は16時のディスコ決算を確認します。
出典・確認先
- Reuters:7月22日の米国株終値
- Reuters:Alphabet第2四半期決算
- Reuters:Tesla第2四半期決算
- フェローテック:業績予想修正の訂正開示
- Yahoo!ファイナンス:フェローテック株価・夜間PTS
- ディスコ:IRカレンダー
- ディスコ:第1四半期 個別売上高・出荷額速報
- Yahoo!ファイナンス:ディスコ株価・夜間PTS
- Yahoo!ファイナンス:キオクシア株価・夜間PTS
- Yahoo!ファイナンス:ティアフォー株価・夜間PTS
- 7月23日朝のドル円
- 7月23日4時台のCME先物・米金利・原油
指数・株価は対象日の終値。業績数値は各社開示資料に基づきます。翌営業日の予報は記事日時点で分かっていた材料による条件付きの見通しです。市場の声は対象日前後の公開投稿を論点別に要約したもので、特定銘柄の売買を勧めるものではありません。