MARKET DATE2026年7月24日(金)16:00発表
増益は晴れ、一時金は確認
CHARACTER TALK

最初の疑問から整理しよう

マシロ

利益は大きく伸びています。ただし製品売上と一時金、ロイヤルティを分けて見ます。

シュウ

薬が売れた利益と、他社から入る収入では、続き方が違うんだね。

30 SEC

30秒まとめ

Core実績

売上収益6,633億円、営業利益3,291億円、中間利益2,384億円です。

伸びた収入

製商品売上高10.8%増、その他の売上収益44.5%増。製品とロイヤルティの両方が成長しました。

通期見通し

Core売上収益1兆3,450億円、Core営業利益6,700億円、Core当期利益4,850億円です。

NUMBERS

数字はここだけ

Core売上収益6,633億円前年同期比 +14.7%
Core営業利益3,291億円前年同期比 +21.0%
Core中間利益2,384億円前年同期比 +23.2%
01|RESULT

売上より利益が速く伸びた上期

中外製薬(4519)の2026年1~6月期は、Core売上収益6,633億円、Core営業利益3,291億円、Core中間利益2,384億円でした。前年同期比は14.7%増、21.0%増、23.2%増です。

IFRS実績では売上収益6,633億円、営業利益3,196億円、中間利益2,317億円です。Core実績は、無形資産の償却費や事業再構築費用など、会社が経常的な業績管理から除く項目を調整した指標です。

売上収益より営業利益の伸びが大きく、上期は利益成長が目立ちます。ただし、何が伸びたかを製品とその他収益に分けて確認します。

02|PRODUCT SALES

製商品売上高は10.8%増

製商品売上高は5,665億円で前年同期比10.8%増でした。国内は2,379億円で6.5%増、海外は3,286億円で14.1%増です。

国内ではバビースモ、ポライビー、エンスプリング、フェスゴ、新製品のエレビジスとルンスミオが伸びました。薬価改定や後発品浸透の影響を受けながらも、数量成長が上回った形です。

海外ではロシュ向けヘムライブラ輸出と、ガルデルマ向けNEMLUVIO輸出が増えました。国内だけでなく海外製品が成長を支えています。

03|ROYALTIES

その他の売上収益は44.5%増

その他の売上収益は968億円で前年同期比44.5%増でした。一時金収入の増加に加え、ヘムライブラとNEMLUVIOのロイヤルティ収入が伸びています。

ロイヤルティは、自社が創製・導出した薬が他社によって販売された結果として受け取る収入です。製造販売をすべて自社で行う場合とは費用構造が異なり、利益率を押し上げることがあります。

一方、一時金は毎期同じように続くとは限りません。月曜の評価では、上期の高成長だけでなく、通期で再現性の高い製品売上・ロイヤルティがどこまで増えるかを分けて見ます。

04|R&D

研究開発費902億円。次の成長候補も進んだ

研究開発費は902億円で前年同期比4.5%増です。NXT007では二つの第3相試験を開始しました。中分子プロジェクトAQUA07は臨床入りし、ALK陽性非小細胞肺がんを対象とする第1相試験の投与開始を予定しています。

エンスプリングは甲状腺眼症に対する申請を米国FDAが受理し、優先審査の対象になりました。上期の国内承認申請は8件です。

研究開発は将来の成長源ですが、試験結果、承認時期、競合薬、安全性に不確実性があります。パイプライン数だけで成功を前提にしません。

05|OUTLOOK

通期Core営業利益6,700億円を見込む

会社の2026年通期見通しは、Core売上収益1兆3,450億円、Core営業利益6,700億円、Core当期利益4,850億円です。前年同期比は6.9%増、7.5%増、7.5%増を見込みます。

上期Core営業利益3,291億円を通期予想6,700億円で割ると、単純進捗率は約49.1%です。ほぼ半分ですが、製品販売の季節性、一時金の計上時期、研究開発費の配分があるため、単純な倍増計算はできません。

通期のその他の売上収益は2,450億円を見込み、そのうちロイヤルティ・プロフィットシェア収入は2,172億円、その他の営業収入は278億円の計画です。

06|SCENARIOS

強気・中立・弱気の3シナリオ

強気材料は製商品売上高の二桁成長、Core利益の伸び、NEMLUVIOやヘムライブラ、研究開発パイプラインです。

注意材料は一時金の継続性、導出先での販売動向、研究開発の不確実性、薬価改定や後発品です。決算後のPTSは安全な取得元を確認できないため掲載しません。

1

強気

製品成長とロイヤルティが続き、通期見通しへの確度が高まる。

2

中立

上期の好調を評価しつつ、一時金と下期費用を見極める。

3

弱気

好決算の織り込みや一時収益への警戒が優勢になる。

マシロのまとめ
マシロの「今日の結論」

中外製薬の上期はCore売上収益14.7%増、Core営業利益21.0%増です。製商品売上高10.8%増に加え、一時金とロイヤルティでその他の売上収益が44.5%増えました。月曜は高い利益成長だけでなく、製品売上・継続的ロイヤルティ・一時金の三つを分けて評価します。

リスク案内役のしろまる
NEXT|次に見ること

この記事の次に確認

  • 国内外の製商品売上高の伸び
  • NEMLUVIOとヘムライブラの輸出・ロイヤルティ
  • 一時金収入の継続性
  • NXT007・AQUA07・エンスプリングの進捗
  • 7月27日の公式な価格と出来高

出典・確認先

数値は出典に記載した基準日・公表資料に基づきます。翌営業日の予報は記事日時点で確認できた材料による条件付きの見通しで、特定銘柄の売買を勧めるものではありません。