最初の疑問から整理しよう

昨日の好決算があるのに、今朝は雨予報なのですか?

会社の数字だけでなく、米国株・原油・金利・先物をまとめて見る必要がある。今日は指数と個別株で空模様が分かれそうだ。
30秒まとめ
雨、ところにより晴れ。米ハイテク安、原油100ドル、先物安が雨。フェローテックとキオクシアのPTSが晴れ間です。
大阪取引所の日経225先物は6万5,430円で夜間取引を終了。現物終値より992.60円低い水準です。
フェローテック(6890)のPTSは9,520円、東証比6.49%高。出来高は東証の約36.6%ですが、高値からは826円下がりました。
数字はここだけ
結論は「雨、ところにより晴れ」。指数は下向き、個別株は選別
7月24日朝の株天気は「雨、ところにより晴れ」です。米国の主要3指数がそろって下落し、大阪取引所の日経225先物も現物終値を約993円下回りました。寄り付きは日経平均や半導体株へ売りが出やすい空模様です。
ただし、すべての銘柄が同じように下がるとは限りません。原油高は資源株の追い風になりやすく、上方修正を発表したフェローテックの夜間PTSは東証終値を上回りました。キオクシアのPTSにも反発が見えています。
今日は「指数が何円下がったか」だけでなく、ディスコの決算後売買、フェローテック2日目の出来高、資源株と燃料費負担の大きい業種の差を見る日です。
ナスダック2.15%安。AI投資への不安と原油高が重なった
7月23日の米国市場は、S&P500が1.24%安、ナスダック総合が2.15%安、ダウ平均が約1.0%安で終了しました。ナスダックは値動きの大きいハイテク株を多く含むため、日本の半導体株にも下向きの影響が出やすくなります。
売りの一因は、AlphabetとTeslaの決算を受けたAI投資負担への警戒です。売上が伸びていても、巨額投資がどれだけ利益と現金を残すのかが厳しく見られました。日本の半導体製造装置株も「良い決算だから上がる」だけではなく、期待との差で評価されます。
もう一つの雨雲は原油です。Brent原油は1バレル100.69ドルで取引を終え、前日比7%高となりました。中東からの供給不安が背景です。米10年国債利回りも4.70%前後へ上昇し、高PERの成長株には金利面の負担が増えました。
先物は6万5,430円。円安だけでは雨を止めにくい
大阪取引所の日経225先物9月限は、7月24日午前6時に6万5,430円で夜間取引を終えました。前日清算値より920円安、日経平均の現物終値6万6,422.60円より992.60円低い水準です。出来高は1万3,776枚でした。
ドル円はニューヨーク市場を1ドル=163円86銭付近で終えました。円安は自動車や機械など輸出企業の円換算利益には追い風になりやすい一方、原油100ドルと重なると輸入代金、物流費、電気代を押し上げます。
今朝は「円安だから日本株高」と単純には読めません。先物が6万5,430円を下回って始まるか、寄り付き後に6万6,000円へ戻せるかを確認します。
フェローテックPTSは9,520円。出来高36.6%でも、高値からは失速
フェローテック(6890)の夜間PTSは7月23日23時58分に9,520円でした。東証終値8,940円より580円、6.49%高です。PTS出来高は5万4,000株で、東証出来高14万7,700株の約36.6%に当たります。
前日のPTSは東証出来高の1%未満でしたが、今回は比率が大きく上がりました。東証より参加者が限られる取引ではあるものの、「売買が極端に薄いから参考にならない」と片づけられる量ではありません。
ただしPTSは17時に1万346円まで上昇したあと、最終値は9,520円でした。高値から826円、約8.0%下がっています。買いの強さと同時に、上値では利益確定売りも出たことを示します。今日は9,430円のPTS安値、9,520円の最終値、1万346円の高値を順に確認します。
強気シナリオ
9,520円を上回って寄り付き、出来高を増やしながら1万円台を回復する。
中心シナリオ
9,000円台で売買が増え、上方修正を織り込む価格を探す。
弱気シナリオ
9,430円を下回り、昨日買えなかった人の追随より利益確定売りが強くなる。
ディスコは好決算でも6.18%安。キオクシアは1.42%高
ディスコ(6146)の夜間PTSは7月24日0時10分に6万5,123円まで下がり、東証終値6万9,410円を6.18%下回りました。17時22分には7万440円まで上昇していましたが、米国市場のハイテク株安と原油・金利上昇の中で5,317円下がりました。
PTS出来高は1万1,700株で、東証出来高186万9,000株の約0.63%です。比率は小さいものの、決算直後の500株から売買が増え、価格方向もプラスからマイナスへ変わりました。昨日公開した決算分析の利益数字は変わりませんが、今朝の市場評価は大きく変化しています。
キオクシアホールディングス(285A)のPTSは4時51分に6万2,760円、東証終値比1.42%高でした。出来高13万1,100株は東証の約0.33%です。PTS高値6万4,000円、安値6万180円と値幅が大きく、ナスダック安の中でもメモリー株の反発期待が残りました。ただし東証の売買量とは大差があり、寄り付き後の出来高確認が必要です。
資源株には晴れ間。航空・小売・化学には燃料費の雨
Brent原油100ドルは、INPEXなど原油や天然ガスを生産する企業には販売価格面の追い風になりやすい材料です。米金利上昇と円安が続けば、銀行株も相対的に注目される可能性があります。
一方、航空、陸運、電力、化学、食品、小売などは、燃料・原材料・輸送費の上昇が利益を圧迫する可能性があります。円安は輸入コストをさらに増やすため、今日は資源株と消費関連で天気が分かれやすくなります。
半導体は会社ごとの差が最も大きい分野です。ディスコは好決算とPTS急落、フェローテックは上方修正とPTS上昇、キオクシアは日中下落とPTS反発が同時にあります。「半導体だから同じ方向」とまとめず、材料と出来高を銘柄ごとに確認します。
今日見る順番は、先物→ディスコ→フェローテック→資源株
最初は日経225先物の6万5,430円です。現物が先物安をそのまま受け止めるのか、寄り付き後に下げ幅を縮めるのかを確認します。
次はディスコです。好決算でもPTSが6万5,123円まで下がったため、東証で売買が増えたときに6万5,000円台を守れるかが半導体全体の空模様を左右します。そのあと、フェローテックの9,430~9,520円、キオクシアの6万2,760円を確認します。
来週は7月28~29日に米FOMC、30~31日に日銀金融政策決定会合があります。今日は金曜日でもあり、週末と金融政策イベントを前に持ち高を小さくする売りが出る可能性にも注意します。

7月24日朝の株天気は「雨、ところにより晴れ」です。米ハイテク株安、Brent原油100.69ドル、日経225先物6万5,430円が指数の雨です。一方、フェローテックのPTSは9,520円で出来高も東証の約36.6%、キオクシアも東証終値を上回りました。ディスコの好決算後PTS急落を最初に確認し、半導体を一括りにせず、銘柄ごとの出来高と価格帯を見ます。
出典・確認先
- 大阪取引所:日経225先物夜間取引終値(7月24日6時)
- Reuters:7月23日の米国株とAI投資・原油の影響
- Reuters:Brent原油100.69ドル・中東の供給不安
- Reuters:ドル円と金利(7月23日ニューヨーク市場)
- Yahoo!ファイナンス:フェローテック株価・夜間PTS
- Yahoo!ファイナンス:ディスコ株価・夜間PTS
- Yahoo!ファイナンス:キオクシア株価・夜間PTS
- ディスコ:2026年度 第1四半期 決算短信
- フェローテック:業績予想修正の訂正開示
- 日本銀行:公表予定・次回金融政策決定会合
- Federal Reserve:2026年FOMC日程
指数・株価は対象日の終値。業績数値は各社開示資料に基づきます。翌営業日の予報は記事日時点で分かっていた材料による条件付きの見通しです。市場の声は対象日前後の公開投稿を論点別に要約したもので、特定銘柄の売買を勧めるものではありません。