最初の疑問から整理しよう

320円高なら、今日の市場は晴れと考えてよいでしょうか?

日経平均よりTOPIXと上昇銘柄数を見よう。晴れ間は広いけれど、半導体にはまだ雲が残ったよ。
30秒まとめ
「晴れ、半導体には雲」。日経平均は0.50%高、TOPIXは1.37%高となり、広い銘柄に買いが入りました。
東証プライムは1,397銘柄が上昇。上昇・下落・変わらずの合計に占める割合は、サイト計算で89.7%です。
日経平均65,000円とTOPIX4,000、半導体株への買い戻し、14時の日銀「消費者物価のコア指標」を確認します。
数字はここだけ
結論は「晴れ、半導体には雲」。指数の見出しより中身が強い
7月27日の東京市場は「晴れ、半導体には雲」でした。日経平均は64,931.19円で終え、前日比320.04円、0.50%上昇。TOPIXは4,066.07で、54.76ポイント、1.37%上昇しました。
日経平均の上昇だけを見ると小幅な反発に見えます。しかし東証プライムでは1,397銘柄が上昇し、下落は139銘柄、変わらずは22銘柄でした。上昇銘柄の割合はサイト計算で89.7%です。
つまり今日は、一部の値がさ株が指数を引き上げた相場ではありません。日経平均への影響が大きい技術株の戻りは鈍くても、買いが広い銘柄へ届いた一日でした。
売買代金9.3兆円。薄商いではない広い反発
東証プライムの売買代金は9兆3,556億円、売買高は22億6,988万株でした。参加者が少ないなかで指数だけが上がったのではなく、活発な売買を伴って多くの銘柄が上昇しています。
日経平均は前営業日に1,811.45円下落しました。今日戻した320.04円は、その下落額の17.7%です。一方、TOPIXは前日の1.05%安を上回る1.37%高となりました。
この差からは、金曜に売りが集中した値がさ技術株は戻り切らなくても、日本株全体では金曜の下げをかなり取り戻したことが分かります。日経平均だけで反発の強さを測ると、実際の広がりを見落とします。
日経平均
64,931.19円、0.50%高。金曜下落額の17.7%を戻しました。
TOPIX
4,066.07、1.37%高。金曜の1.05%安を率で上回りました。
市場の広がり
上昇1,397、下落139、変わらず22。上昇は全体の89.7%です。
TOPIXが日経平均を0.87ポイント上回った意味
TOPIXの上昇率は日経平均を0.87ポイント上回りました。これは、値がさ技術株以外への買いが強かったと読むための重要な手がかりです。
7月24日は、日経平均の下落額の86.8%を技術株が占めました。今日もその中心銘柄が一斉に元へ戻ったわけではありません。それでも約9割の銘柄が上昇したため、景気敏感株や内需株を含む市場全体には晴れ間が広がりました。
ただし、半導体・AI関連の雲が晴れたとまでは判断できません。日経平均が65,000円を安定して回復し、TOPIXだけでなく値がさ技術株にも買いが戻るかが次の確認点です。
キヤノンは上期営業利益7.6%増、通期予想を上方修正
キヤノンは7月27日15時30分、2026年12月期第2四半期決算を発表しました。上期の売上高は2兆2,745億円で前年同期比3.5%増、営業利益は2,305億円で7.6%増、純利益は1,711億円で9.8%増でした。
事業別では、イメージングの上期売上高が16.9%増、営業利益が38.8%増となりました。一方、メディカルの営業利益は29.2%減です。全社増益でも、カメラなどの強さと医療機器の弱さが同時にあります。
会社は通期売上高予想を4兆7,650億円から4兆8,000億円、営業利益予想を4,560億円から4,650億円へ引き上げました。年間配当予想は160円で据え置きです。次の取引日は、上方修正と事業別の明暗のどちらが重く評価されるかを見ます。
上期営業利益
2,305.95億円、前年同期比7.6%増。
イメージング
上期売上高16.9%増、営業利益38.8%増。
通期営業利益予想
4,560億円から4,650億円へ約2.0%上方修正。
円谷フィールズHDは減益と18.4%上方修正を同時発表
円谷フィールズホールディングスは、第1四半期の売上高437.15億円、営業利益68.81億円を発表しました。前年同期比では21.3%減収、11.9%営業減益です。
一方、会社は通期営業利益予想を190億円から225億円へ18.4%引き上げ、年間配当予想を70円から140円へ増額しました。コンテンツ事業の利益改善と遊技機の先行受注が上方修正の根拠です。
決算の詳しい内容は個別分析で整理しています。次の取引日は、上方修正と増配だけでなく、第1四半期の減益、特別配当の一時性、遊技機への利益依存も同時に確認します。
強気材料
営業利益予想18.4%上方修正、IP事業の利益倍増、年間140円配当。
注意材料
第1四半期は減収減益。70円分は60周年の特別配当です。
PTSと7月27日の為替は、確認条件を満たせず掲載せず
夜間PTSは決算に対する最初の反応を知る補助材料ですが、価格・出来高・確認時刻を商用掲載できる取得元を確認できませんでした。そのため、キヤノンや円谷フィールズHDのPTSを見たように書かず、具体的な数値も掲載していません。
日本銀行の外国為替市況は、記事作成時点で7月27日分の公式値を確認できませんでした。別の日付の値や取得条件の不明な数値で穴埋めせず、今回の市場結果から省いています。
数値がないことは弱点ですが、推測で埋めるより、確認できた市場データと企業の公式決算を分けて読む方が安全です。
7月28日は、65,000円と半導体への広がりを確認
中心シナリオは「くもり時々晴れ」です。TOPIXが4,000を維持し、日経平均が65,000円を挟んで推移する一方、半導体株は個別に強弱が分かれる展開を想定します。
強気シナリオは「晴れ」です。日経平均が65,000円を明確に回復し、上昇が値がさ技術株にも広がれば、金曜の急落からの修復が一段進みます。
弱気シナリオは「くもりのち雨」です。日経平均が金曜終値64,611.15円を下回り、TOPIXも4,000を割り込む場合、今日の広い反発が一日で途切れる可能性に注意します。
中心|くもり時々晴れ
TOPIX4,000を維持。日経平均は65,000円前後、半導体は個別に強弱。
強気|晴れ
65,000円を明確に回復し、値がさ技術株まで買いが広がる。
弱気|くもりのち雨
64,611円を下回り、TOPIXも4,000割れ。上昇銘柄の広がりも縮小する。
14時に日銀「消費者物価のコア指標」
日本銀行は7月28日14時に「消費者物価のコア指標」を公表する予定です。物価の基調を確認する資料で、7月31日の日銀金融政策決定会合と展望レポートを前に注目されます。
企業決算も本格化します。個別銘柄は売上高や利益の増減だけでなく、通期予想の変更、事業別利益、株主還元を分けて確認します。
今日の広い上昇が続く条件は、約9割という上昇の広がりが急に細らず、半導体株にも買いが戻ることです。指数の方向だけでなく、中身の改善を追います。

7月27日は日経平均が320.04円上昇しましたが、本当の主役は1.37%高のTOPIXと1,397の上昇銘柄です。日経平均が金曜下落の17.7%しか戻していない一方、日本株全体には広い晴れ間が戻りました。次は65,000円、TOPIX4,000、半導体への買い戻し、14時の日銀資料を確認します。
出典・確認先
- 野村證券:東証株式市況(2026年7月27日)
- キヤノン:2026年12月期 第2四半期決算資料
- キヤノン:決算発表資料一覧
- 円谷フィールズHD:2027年3月期 第1四半期決算短信
- 円谷フィールズHD:2027年3月期 第1四半期決算説明資料
- 日本銀行:公表予定
- 日本銀行:外国為替市況
数値は出典に記載した基準日・公表資料に基づきます。翌営業日の予報は記事日時点で確認できた材料による条件付きの見通しで、特定銘柄の売買を勧めるものではありません。