今夜の要点
キオクシアとサンディスクは2032年までに日本で総額約5兆円を投資する計画を発表しました。カカクコムTOBの1円引き上げと期間延長、オートバックスの純利益予想修正も確認します。
引け後に出た気になる株
キオクシアホールディングス(285A)
キオクシアとサンディスクは、政府支援を前提に2032年までに日本で総額約5兆円を投資する計画を発表しました。四日市工場と北上工場の生産設備、インフラ、技術を強化し、北上工場のK3棟は2029年度中の稼働を目指します。
AIとデータ社会の需要拡大を見据えた長期の生産能力計画です。ただし約5兆円は両社による2032年までの総額で、単年度にキオクシアが全額を負担する計画ではありません。
K3棟の建設時期や生産設備への投資額は未確定です。政府支援の内容、NAND市況、今後の決算で示される設備投資とキャッシュフローへの影響を確認します。
カカクコム(2371)
Kamgras 1はTOB価格を1株3,570円から3,571円へ引き上げ、買付期間を8月27日から9月10日まで延長しました。決済開始日は9月3日から9月17日へ変更されます。
上乗せは1円にとどまり、実務上の変化は応募期間が10営業日延びたことです。公開買付者は応募状況などを踏まえ、TOBの成立確度を高めるための変更と説明しています。
9月10日までに価格や条件が再び変わるか、対抗提案に新しい動きが出るかを確認します。買付結果と9月17日の決済開始も次の節目です。
オートバックスセブン(9832)
フランス子会社の全株式を譲渡するプロセスを開始し、2027年3月期の純利益予想を90億円から112億円へ24.4%引き上げました。売上高3,000億円、営業利益150億円、経常利益150億円は据え置きです。
純利益の上方修正は、本業の利益改善ではなく、約45億円の法人税等調整額(益)と約23億円の事業整理損などを見込んだ結果です。営業利益と経常利益が変わらない点を分けて見る必要があります。
株式譲渡は従業員代表機関との協議完了が条件です。譲渡時期と条件、特別損失・税効果の確定額を今後の開示で確認します。