今夜の要点
壱番屋は夜間PTSで東証終値比15.94%高の1,091円に張り付いています。TOBの公式発表はまだ確認できません。電通総研の予定どおりのTOB価格と、中央自動車工業のPOも確認します。
引け後に出た気になる株
壱番屋(7630)
8月28日の夜間PTSは、東証終値941円に対して150円高の1,091円です。17時33分にこの価格へ到達して以降、同値に張り付いています。一方、壱番屋と親会社のハウス食品グループ本社から、新たなTOBの公式発表はまだ確認できません。
1,091円は終値941円から通常の上限値幅150円を加えた価格です。ハウス食品は壱番屋株の51.01%を保有しているため、完全子会社化への思惑が出やすい関係です。19時57分時点のPTS出来高は3万5,300株です。確認できる当日の公式発表は深夜料金の導入と一部トッピングの価格改定で、TOBは現時点で未確認情報です。
壱番屋とハウス食品の公式IR、TDnetに追加開示が出るかを最優先で確認します。開示がないまま8月31日を迎えた場合は、東証でも1,091円に向けた買い気配が続くか、実際に売買が成立するか、出来高を伴うかを見ます。
電通総研(4812)
伊藤忠商事などが出資する合同会社VICによるTOBは、午前中に示されていたとおり1株2,880円で正式発表されました。国内外の許認可取得後、11月上旬をめどに開始し、電通総研は賛同・応募推奨を表明しています。
価格は新たな上乗せではなく事前に示された水準です。8月28日終値は2,908円でTOB価格を28円上回りました。引け後の正式発表だけを新しい価格材料として扱う場面ではありません。
許認可の取得と正式な開始日、買付期間を確認します。開始まで約2か月あるため、株価が2,880円を上回る状態を維持するか、期末配当予想が0円へ変更された影響も合わせて見ます。
中央自動車工業(8117)
金融機関3社が保有する354万8,600株を売り出し、需要に応じて最大53万2,200株を追加するPOを発表しました。価格決定期間は9月7日から10日です。同時に上限100万株・25億円の自己株買いを10月13日から2027年3月31日まで実施します。
POは既存株主の売出しで、新株発行による希薄化はありません。ただし追加分を含む最大408万800株は自己株式を除く発行済株式の約7.3%です。自己株買い上限100万株はPO最大数の約4分の1で、需給をすべて相殺する規模ではありません。
9月7日以降に決まる売出価格と割引率、追加売出しの実施株数、受渡日を確認します。自己株買いは10月13日開始のため、PO直後の需給と実際の買付進捗を分けて見ます。