半導体株はなぜ急騰し、キオクシアは好決算でもPTSで一度売られたのか?
30秒まとめ
日中の主役は、マイクロソフト急騰とSOX8.19%高を受けた半導体株の買い戻しです。国内決算は、その強さを後から確かめる材料になりました。
キオクシアは終値4万6,500円からPTSで15時35分頃に一時4万500円近辺まで下落。その後は自社株買いと分割が評価され、20時35分に4万8,105円まで戻しました。
8月3日、キオクシアが4万6,500円を保ち、半導体株の買い戻しが通常取引でも続くかを見ます。
数字はここだけ
ポイントを短く整理

これほど良い決算でも、キオクシアはPTSで売られたのです?

場中にストップ高まで買われ、期待のハードルが上がっていた。好決算かどうかと、期待を超えたかは別だ。
出発点は国内決算ではなく、前夜のSOX8.19%高
前日の米国市場ではマイクロソフトが15%を超えて上昇しました。売上高とAzure成長率の見通しが市場予想を上回り、巨額のAI投資でもキャッシュを生み続けられるとの見方が広がりました。SOX指数は8.19%高です。
この反発を受け、日本では直前まで売られていたAI・半導体株に買い戻しが入りました。アドバンテスト、SUMCO、ソフトバンクグループが一時ストップ高となり、ディスコも急伸。日経平均は2,494.59円高になりました。
強い業績でも、期待がさらに高ければ売られる
アドバンテストは7月29日、東京エレクトロンは30日に好決算を発表済みでした。31日大引け後にはキオクシアも第1四半期売上収益1兆7,671億円、営業利益1兆2,700億円を発表し、AI・データセンター需要の強さを確認しました。
それでも決算直後のPTSは、15時35分頃に東証終値4万6,500円を下回る4万500円近辺まで下落しました。営業利益1兆2,700億円と親会社株主に帰属する四半期利益8,421億円が、5月時点の会社予想1兆2,980億円、8,690億円をそれぞれ下回り、場中のストップ高で期待も膨らんでいたためです。
売られて終わりではなく、株主還元が時間差で評価された
PTSはその後に切り返し、20時35分には4万8,105円と東証終値を上回りました。上限8,000億円の自社株買いと1対3の株式分割が、最初の決算売りの後から評価され始めた動きです。
ただし、自社株買いは上限まで実施される保証がなく、株式分割も企業価値を直接増やすものではありません。月曜の通常取引で4万6,500円を保てるかが、決算と株主還元に対する本当の評価になります。

今日の日中相場は、米SOX急反発を受けた買い戻しが主役でした。大引け後はキオクシアの好決算だけでなく、期待未達への売りと株主還元の再評価まで表れています。月曜は寄り付きの値段より、4万6,500円を保ち、半導体全体へ買いが続くかを見ます。

この記事の次に確認
- 8月3日、キオクシアが4万6,500円を保ち、半導体株の買い戻しが続くか
出典・確認先
- Nasdaq:PHLX Semiconductor Index(2026年7月30日)
- Microsoft:2026年度 第4四半期決算
- アドバンテスト:2027年3月期 第1四半期決算短信
- アドバンテスト:2027年3月期 通期業績予想の修正
- 東京エレクトロン:2027年3月期 第1四半期決算短信
- 東京エレクトロン:2027年3月期 第1四半期決算説明資料
- キオクシアHD:2027年3月期 第1四半期決算短信
- キオクシアHD:2026年5月公表の第1四半期業績予想
- キオクシアHD:自己株式の取得枠設定
- キオクシアHD:1対3の株式分割
数値は出典に記載した基準日・公表資料に基づきます。翌営業日の予報は記事日時点で確認できた材料による条件付きの見通しで、特定銘柄の売買を勧めるものではありません。